エヌエヌです。
弊社の事業経営の柱は「介護保険」です。
介護保険を適応された方々を支援して、その報酬を頂戴することを生業としています。
さて私どもが 展開する事業とは?
身体機能の低下を「専門的知識と技術で向上させ生活上での不自由度を軽減させること」であります。
介護保険制度上で分かりやすく表現すれば「介護度を下げる」こととほぼ同義になります。
そして、先の報酬ですが、介護度が高いほど介護報酬(収入)も比例して高くなります。
そこに弊社の「悩み」というか「矛盾」を感じる制度の不備があるのです。
日々スタッフが頑張って利用者様を支援し、その結果として介護度を下げる(=機能を向上させる)と収入が減ってしまうのです。もっと介護度を下げる(=かなり元気になる)と介護保険適応外となり収入はゼロとなります。
この構造は実に事業展開としては「やる気」と「報酬」が乖離したものなのです。
弊社は特に「機能向上型のリハビリサービス」特化した運営形態ですから、この構造には何らかの矛盾を感じざるを得ません。乱暴な言い方をすれば、適当にやっておいて「介護度を維持すれば収益は安定」「介護が上がれば収益は増加」するこのシステムを悪用することさえできるのです。
とは言って介護保険そのものがも「まるめ制度」である以上は、介護度で報酬が決まることに異を唱えるものではありませんが、せめてインセンティブ制度を導入していただけなければ「やりがい」だけで企業運営を続けることは不可能なのです。
介護保険施設もその規模だけでなく「重度〜軽度介護保険施設」や「介護度の改善(回復)型、維持型などの支援形態」などの施設指定分類で人員配置や報酬を決める、「介護度を維持〜向上」でインセンティブ(報奨)を与えるなどの現場の実情にあった制度に成熟していかなければ、大手資本だけが必然と生き残り(地域での暖かなマインドをもった事業者が倒産や吸収)、血の通わないシステム介護が横行するのは時間の問題です。
介護保険が現場の人間にとって「慶安の御触書」と感じられないような制度の改革熟成を願っています。
まだまだ制度は未熟だからと、、、熱い「リハマインド」でリハビリ本舗は頑張りますので、応援をよろしくお願いいたします。