帯状疱疹について

キーワード:帯状疱疹、予防、ストレス

〇はじめに

秋も深まり、気温がぐっと下がってきました。季節も変わり、夏の疲れなどが出やすい時期となります。そこで今回は、帯状疱疹についてお話をさせて頂きます。

 

 

〇帯状疱疹とは

原因

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。

 

症状

体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

上半身に現れることが多く、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。

多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあります。「帯状疱疹後神経」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。

また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

 

原因

加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下が発症の原因となりやすいです。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

 

 

〇帯状疱疹を予防するためには

帯状疱疹は免疫力の低下が原因で発症しやすいといわれています。帯状疱疹に予防するには、食事・睡眠・運動が重要になります。日頃から体調管理を心がけましょう。

 

50歳以上の人は、ワクチンを接種することによって帯状疱疹を予防することができます。日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏することによってできる「抗体」を有しています。

 

獲得した免疫は年齢とともに弱まり、帯状疱疹を発症してしまうリスクが高くなる傾向があります。また、一度、帯状疱疹になった人でも、体の免疫力が低下すると再びなる可能性があります。

 

50歳以上の方は、ワクチン接種で予防することも一つの方法です。

 

 

〇おわりに

季節も変わり健康で過ごすためにも、しっかりと体調管理を行っていきましょう。

 

 

参考文献

  • Shiraki K. et al.: Open Forum Infect Dis. 4(1), ofx007, 2017
  • https://www.niid.go.jp/niid/ja/y-graphs/8812-varicella-yosoku-year2019.html