『インクルーシブ教育』って、知ってますか?

キーワード:インクルーシブ教育・小児・乳幼児・吹田市

私たち、リハビリ本舗あっぷる訪問看護ステーションでは、開設当初から小児(乳幼児)のご利用者さんの訪問を積極的に行っています。

 

 

小学生の時に訪問を開始したIさんは高校を卒業後、現在は障害者支援センターに通い社会活動をしています。

 

重度障がい者のIさんは、豊かな声のトーンや表情で、コミュニケーションが上手
です。多くの医療的ケアが必要ですが、訪問中は笑いが絶えない楽しい時間です。

 

0歳の時に訪問を開始したR君は、今年中学生になりました。重い心臓病のため、生まれた時から厳しい制限のある生活ですが、ご両親をはじめご家族の皆さまが大事に大事に子育てされています。

 

R君は「ママ、愛してるよ」「おばあちゃん、愛してるよ」と真っすぐに言います。中学校生活を楽しむR君は、私たちにとっても愛おしい存在です。

 

Yちゃんは、小学3年生になりました。訪問を開始した時は、小さな赤ちゃんでした。今では皆んなをビックリさせるほどの頑張り屋さんです。

気管切開が必要で様々な障がいを持っていますが、大人の想像を超えて(それは医師をも)、逞しく逞しく成長を遂げています。

 

お友だちが大好きなYちゃんは、私たちに勇気や頑張りを教えてくれます。

 

私たちは、障がいや医療的ケアが必要な多くの子どもたちの看護・リハビリテーションを通じ、命を守り育み生活の質を高めることとだけでなく、子どもたちの成長とともに保育や教育の問題に度々直面してきました。

 

その都度、ご両親の声に耳を傾け、関係機関に相談するなどの支援を行ってきまし
た。

 

24時間、家族のケアが必要であったり、受け入れてくれる保育園がない、そのため親御さんが仕事を辞めなくてはならなくなったり、地域の小学校に入学したくてもハードルが高い、、、等々。

 

地域でともに生きる、地域包括がうたわれるようになっても、子どもたちを取り巻く現実に、ジレンマを感じていた時に『インクルーシブ教育』ということばを知りました。

 

『インクルーシブ教育』とは障がいの有無にかかわらず、すべての子どもを受けいれる教育を指します。

 

吹田市でも、「障がいを有する有しないにかかわらず、人は地域社会の一員として、ともに生き、生活していくことから、校区の学校でともに教育を受けることが望まれます。」と明記しています。
(吹田市HPより抜粋)

 

また、令和4年1月に、吹田市と東京大学大学院教育研究学科は、吹田市内の学校をインクルーシブな空間に再編することを目的として、教育・研究交流連携事業に関する協定を締結しました。

 

 

障がいがあったりや医療的ケアが必要な子どもたちが、あたりまえに、本人や保護者が希望する「地域」で教育を受けれること、ひいては、地域社会全体で、大人も子どもも様々な違いを真に認め合い、ともに生きる社会に一歩ずつ前進できたら良いなと思います。

 

吹田市の取組にも、大きな期待を寄せたいと思います。

 

一歩一歩成長を遂げ「諦めないこと」「生きることの楽しさ」を教えてくれる子どもたちに負けないよう、私たち、リハビリ本舗あっぷる訪問看護ステーションも、歩みを止めず様々な取組にチャレンジし、より良いサービスをお届けできるよう努めてまいります。

 

今後とも、みな様、宜しくお願い致します!