キーワード:お風呂・入浴・リラックス効果・夏場の入浴時のポイント
気温の上昇とともに、夏の訪れを感じるこの季節。皆さんは、どうお過ごしでしょうか。
暑い時にする「打ち水」には、「場を清める」という神秘的な意味合いが有ると言われているそうです。
そして今回は、この暑い日の時のお風呂についてです。
皆さんは、暑いからとついついシャワーだけで済ませたりしていませんか?
実は、毎日のお風呂で湯船に入る事で、多くの健康的な効果が得られます。
実際に湯船に入ることで、どんな効果が得られるのか見ていきましょう。
○体が温まり疲れが取れやすくなる。
温かい湯船に全身が浸かると、体が温まって血管が広がり、血行が良くなります。血液には身体の隅々まで酸素や栄養を運び、そして二酸化炭素や老廃物を排出してくれる役割を持っています。血行が良くなると、筋肉の凝りがほぐれ、疲れが取れやすくなるのがメリットです。他に、身体を温めることで内蔵や自立神経にも良いと言われております。
○水圧によって血行が促される。
湯船に浸かると、身体が水圧の影響を受けます。体の表面はもちろんの事、皮膚の下の血管にまでも圧力が加わります。その圧力によって手足の様な末端に溜まった血液が心臓へと押し戻され、血流やリンパの流れを改善し、むくみの解消に繋がると考えられています。
○全身のリラックス効果が高まる。
水の中では、浮力という力が働きます。その働きにより身体が浮いてきます。浮力があることで、常に身体の重みを支えている筋肉や関節の緊張が緩みリラックスさせることに繋がります。
日々の入浴で取り入れたいポイント
○お湯の温度は40℃程度がおすすめ。
お湯の温度が高すぎると、興奮に繋がる「交感神経」が活発になりやすく、血圧が上がる可能性があります。人によっては、ぬるいと感じられる温度ですが、年齢や体力に関係なくヒートショック等の体調不良を起こしにくいというメリットがあります。
○肩まで浸かって全身浴を。
前述で挙げた、水圧と浮力による効果は、肩まで浸かると効果が得られやすくなります。温熱効果も高まります。ですが、いきなり湯船に浸かるのではなく、掛け湯等をして浸かる事が大切です。肩まで浸かると息苦しさを感じる方は、無理せず半身浴をして下さい。
○長く浸かりすぎない。
湯船に浸かる時間は、10〜15分程度がおすすめです。これだけの時間でも、
身体は十分に温まり、血液の循環も良くなります。顔が少し汗ばんできた位を、目安にすると良いでしょう。
夏の入浴時の注意ポイント。
○脱水症状には注意。
脱水症状の予防には、入浴前にしっかりと水分補給をしておくことが大切です。1回の入浴で約800ml脱水すると言われております。そのことから、入浴前にコップ1〜2杯分(150〜300ml)の水分を摂取してから入浴するようにしましょう。入浴後も水分摂取を行うようにしましょう。
☆最後に、、、
暑い時こそ、シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣を身につけましょう。どうしても続かない方は、入浴剤等で香り等を楽しみながら浸かるのも良いかもしれませんね。
参考文献:サワイ健康推進課 監修 早坂信哉先生(東京都市大学人間科学部教授 温泉療法専門医)