キーワード:リハビリ本舗、訪問看護、訪問リハ、脳卒中、FAST
3月になり、梅の開花に春の訪れを感じますね。
気象庁の過去のデータによると、3月の大阪の日中気温は20℃近くなる日もあるようですが、平均最低気温は5.6℃、平均最高気温は13.7℃と朝晩の冷え込みがあります。
今回は血圧変動に注意が必要な脳卒中症状のチェックポイント、FAST(ファスト)についてお伝えします。
季節の変わり目や気温変化が激しい時、寒い脱衣所から熱いお風呂に入る時など、血圧が急激に変動する為注意が必要です。
脳血管障害(脳卒中)原因は?
最大の原因は、高血圧だと言われています。
脳卒中とは、
- 脳梗塞(脳の血管が詰まる)
- 脳出血(血管が詰まる)
- くも膜下出血(動脈瘤が破れる)
- 一過性虚血発作
の4つに分類されます。
日本脳卒中協会やアメリカの脳卒中キャンベーンでは、脳卒中を疑う5つの典型的症状をあげています。
1、片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)
2、呂律が回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
3、力があるのに、立てない、歩けない、フラフラする
4、片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける、片方の目にカーテンがかかったように、突然一時的に見えなくなる
5、経験したことのない激しい頭痛がする
最近では、より簡潔に、3つの症状をとりあげたFASTという標語もよく良く使われます。
米国脳卒中協会では、脳卒中を疑う人を見たら、3つのテストをするように勧めており、その頭文字を取ってFASTと読んでいます。
F(Face)顔 A(Arm)腕 S(Speech) ことばの障害 T (Time)発症時刻
を表しています。
脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。
(平成22年度循環器病研究開発費「新しい脳卒中医療の開拓と均てん化のためのシステム構築に関する研究」班より)
いかがでしたか。今日は脳卒中の早期発見のチェックポイントについてお話しました。
脳卒中の症状に本人が気づかないこともあり、様子をみようと受診をためらう事があるので、周囲の人が異変に気づき、素早く受診させる事が大切です。
高血圧の最大の生活習慣要因は、食塩の過剰摂取です。
日本人は食塩摂取の多い民族ですので、脳卒中予防のためにまず行うべきことは、減塩です。
予防につながる食べ物としては、野菜や果物、大豆製品があります。
ウォーキングなどの軽い有酸素運動で血流をよくする事も効果的です。
厚生労働省e-ヘルスネット・国立循環器センター 脳卒中より引用