キーワード:リハビリ本舗、冷え性、血流障害、予防
冬も終盤を迎え、身体の冷え込みも強くなっていませんか?
今回は、冬の天敵 ”冷え性” についてです。
もしかしたらご自身含め、身近な方で冷え性で悩んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
さっそくですが、今回は冷え性へ予防法や対策についてお話いたします。
冷え性について
そもそも冷え性とは
本来、働くべき体温調節機能が上手く働いておらず、手先や足先等の冷えが強くなり辛く感じる状態の事を呼びます。また、人が寒さを感じない温度でも手先や足先等の冷えが強くなり辛く感じる状態の事も言います。
冷え性の原因について
✓自律神経(体温調節をするように指示を出す場所)の乱れ
ストレスや不規則な生活により自律神経の乱れが発生し上手く機能しなくなります。
また、お部屋内のエアコンが効いている状態が続くと、外気温との温度差が強くなるため、自律神経の乱れが発生します。
✓皮膚感覚の働きが低下
きつい下着や靴等で体を締め付けたりすると血行が悪くなり、「寒い」と感じる皮膚感覚の働きが低下する事があります。
✓血流が悪い場合
低血圧や貧血等の症状がある方は、血流が悪くなるため、温かい血液が体の隅々まで届かなくなってしまいます。
✓病気が原因の場合
「冷え性」の原因となる病気としては、閉塞性動脈硬化症や貧血、膠原病、甲状腺機能低下症等があります。
※手先や足先に冷えを感じやすい理由は、、、
・私達の身体は、臓器が集まる身体の中心部を常に一定の温度に保つために、体温調節を行っています。特に寒い時は、身体の中心部に血液を集中させ、体温を維持します。そのため、手先や足先のような末端には血液が行き渡りにくくなり、温度が下がり、冷えを強く感じるのです。
対策・予防について
冷え性は様々な角度から生活習慣の見直しをする事が大事です。
①食事
・食べ物から作られたエネルギーの75%以上は熱となり、体温の維持に必須です。
・身体を冷やすような冷たい食べ物は控えるようにしましょう。ですが、温かい物でも栄養バランスの悪いカップラーメンの様なインスタント食品も控えるようにしましょう。
☆積極的に取ってほしい栄養素
・ビタミンE…手先や足先の様な末端の血管を拡張し、血行を良くする。
→アーモンド、ツナ缶、たらこ等。
・ビタミンC…貧血予防になる鉄分の吸収を促進します。
→ゆず、レモン、ピーマン、ブロッコリー等。
・ビタミンB1…代謝を促進し、エネルギーを産生します。
→豚肉、大豆等。
・パントテン酸…代謝を促進し、自律神経系を活性化させます。
→レバー(鶏、豚、牛)、しいたけ、納豆等。
・タンパク質…熱エネルギーとなり、神経機能を保持します。
→肉類、魚介類、豆腐等。
②運動
・ウォーキング…1日30分程度。
・下半身のストレッチ…自律神経を整えるのに効果的です。
・筋肉トレーニング…スクワット等の運動。筋肉を動かすことで熱を作り出し血流を良くします。
③その他の生活習慣
・入浴…熱めの風呂に入るのではなく、38°〜40°のぬるま湯にゆっくり浸かります。
・服装…「頭寒足熱」上半身は薄着を心がけ、下半身は厚着し温めます。首元をマフラー等で温めます。
・適度な体重維持…無理な減量はしないように心がけましょう。
・喫煙…血液の循環を悪くします。控えるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。季節が冬に変わり気温が低くなっている為、体の冷えには十分に気をつけてください。しっかりと身体を温められるように、予防対策をし、この冬を乗り越えていきましょう。
【参考サイト】
・公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネット