キーワード:集中力、食事、習慣
今年は、梅雨の時期が早まり季節の変わり目に差し掛かりました。季節の変わり目は自律神経が乱れやすいことが原因とされています。自律神経は体温のコントロール以外にも、血液循環や代謝などもコントロールしているため、全身に様々な症状が出現しやすいと言われています。
仕事や勉強、運動などで必要な「集中力」。今回はその中でも日常の中で取り込みやすい食事についてお話しできればと思います。
集中力を高める栄養素とは?
・ブドウ糖 ・脂肪酸 ・リン脂質
・アミノ酸 ・ビタミン ・ミネラル
複雑な働きをする脳に「これだけ摂っていれば大丈夫」という栄養素はありません。これらの栄養素が関連しあって脳を動かしているからです。この6つの中でブドウ糖が非常に重要な役割を果たしています。
脳は〝大食い〟
体重に占める割合は2%にすぎないにもかかわらず、エネルギー消費量は18%にもなります。脳はブドウ糖を備蓄することができません。その為、不足すると肝臓に貯蓄されたグリコーゲンを必要に応じてブドウ糖に変えることで補われています。
「低GI食品」とは
低GI食品とは血糖値が食後緩やかに上昇する食品のことを指します。低GI食品の特徴としては、血糖値が穏やかに変化すること。これが集中力持続にとって、重要なポイントとなります。
注意してほしいのが、急激に上昇した血糖値は、急激に下降する性質を持っていることです。なぜ、注意してほしいかというと、この血糖値の乱高下に、人間は強いストレスを感じるからです。
〇低GI食品と高GI食品
以下に低GI食品と高GI食品のリストをあげます。
大切なのはこうした低GI食品を三度の食事にうまく盛り込み、血糖値の変動を穏やかな状態を保ちつつ、集中力に必要なブドウ糖を脳へ送り続けること。これが集中力を高める基本となります。
とくに脳がエネルギー切れとなっている朝の食事は重要です。朝食なしの暮らしで集中力を高めることはできません。朝は低GI食品中心のメニューで、しっかり朝ご飯を食べることをお勧めします。
例えば、全粒粉パンとリンゴ、ヨーグルトといった低GI朝食であれば、ちょうど2時間後に集中力のピークがやってきます。通勤前、通学前のタイミングで食事を済ませれば、学校や会社について仕事や授業が始まる頃、自分の頭を最も冴えた状態に持っていくことができるのです。
いかがだったでしょうか。
集中力を高めるにあたり、日々のルーティーンに結びつけると習慣付けやすいと言わわれています。
これを機に食事を見直してみてはいかがでしょうか。