キーワード:リハビリ本舗、運動、脳トレ、転倒予防、コグニサイズ
あまり聞きなれない言葉だと思うのですが国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。
①転倒と認知機能(注意力)の関連
人って躓いたり、転んだりしてしまうことはあるものですがどんなときが多いでしょうか?高齢者の方は筋肉が弱くなってというのはよく聞く話ですが、歩きながらおしゃべりしてたりと2つ以上のことを一緒にするときが転倒しやすいと言われています。
②認知症の予防に、なんで運動と一緒にするの?
脳トレは認知機能(集中力など)を高めるための訓練なわけなのですが、体を動かすことで筋肉からの信号が神経を通って脳に伝わります。その事自体も認知症の予防にも繋がるので相乗効果につながるわけですね。
③実際どんなことやるの?(実践編)
A:グーパー体操
座った状態で右手を前に突き出しながらパーを、左手を胸の前に当ててグーを作るを左右交互に繰り返します。これを逆に突き出す方をグー、胸の前をパーなどと入れ替えてやります。さらに足踏みを1・2・1・2と加えると難易度アップ!
B:3ステップ
→座った状態で足踏みを1・2・1・2と心の中で数えます。
合わせて口に出しながら「1・2・③・4・5・⑥」と3の倍数になるときに手拍子を打ちます。複数人でやる場合は1回ずつ数える人を変えるとグループでも行えるゲーム形式のメニューになります。
④レクリエーションとしても
詳しくはバックナンバーにある「笑うことは万病の薬!?|笑う門には福来る」を参照していただければと思いますが、楽しくできるって大事なことだと思います。ゲーム感覚で失敗しても気にしない、間違ってもそれだけで楽しく笑顔になればそれ自体が体や心にいい事づくめですね。
「コグニサイズ」についていかがでしたでしょうか?
家でも家族としたり、鏡を見ながら1人ででもできますので、自宅で過ごす時間長くなった分いろいろと工夫して健康に過ごしましょう!
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/24/6/246841/article/-char/ja/
「加齢による二重課題バランス能力低下と転倒及び認知機能との関連について」
https://www.ssf.or.jp/Portals/0/resources/encourage/grant/pdf/research15_1-03.pdf
「軽度認知機能障害を有する地域在住高齢者における認知症予防運動プログラムの効果」