キーワード:新型コロナウイルス、抑うつ、気分の落ち込み
未だ終息(収束)の兆しの見えない新型コロナウイルス感染ですが、
皆さん“コロナうつ”という言葉をご存知でしょうか。
今回は、コロナうつがどんな状態なのか、対策はあるのかなどについてお話したいと思います。
そもそもうつ病とは?
憂うつである、気分が落ち込んでいると表現されるような症状を抑うつ気分といい、抑うつ気分が強い状態を抑うつ状態といいます。
この抑うつ状態が重症である時、うつ病と呼ばれます。
最近よく耳にするコロナうつ
さて、そんなうつ病にかかる人がコロナ禍の中で急増しており、“コロナうつ”なんて呼ばれています。
コロナウイルス感染症とうつ病の因果関係は証明されていませんが、感染を防止する為に我々の生活様式が大きく変わった事がその要因ではないかと考えられています。
感染拡大に伴い、三密を避ける行動(ソーシャル・ディスタンス、時差出勤・登校、リモート・ワーク等)を強いられ、外出機会や人との関わりが減少しました。
また、経済状況の悪化により、生活の困窮や退学・退職を余儀なくされた人も少なくありません。
このように、生活様式の変化が人々のストレスを増加させ、抑うつ状態にさせている可能性があるということです。
2020年7月以降、国内の自殺者数が急激に増加しているという事実も無視できません。
こんな方は要注意!
コロナうつの方の特徴として“外出する意欲が低下している”ことが挙げられます。
(※不要不急の外出は避けるように推奨されていますが、ここで重要なのはあくまで外出したいという意欲です!)
閉じこもりの生活に慣れてしまい、外出するのが億劫になっていませんか?
外に出ない理由が「感染リスクを避けるため」ではなく、「マスクをつけるのが苦しいから」「おもしろいことがないから」「単純に億劫だから」になっている人は要注意かもしれません。
うつ病の自己チェック
うつ病発見の手がかりを簡便に行えるテストとしてSPQ-Dというものがあります。
数分程度で実施できるテストなので是非やってみてください↓
http://www.japc.or.jp/handbook/utsu/SRQtable.html
どうでしたか?
テストの結果、抑うつ傾向の高い方はためらわずに専門医を受診してみましょう。
コロナ禍でのうつ病の対策
ではそんなコロナうつを予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。
うつ病は主にストレスを起因として発症し、ストレスを軽減させることが大事だと言われます。
しかし昨今の社会情勢の中で、ストレスの元を断つことは中々難しいですよね。
そこでストレスを発散させるような行動が重要になってくるのですが、特に重要とされるのは十分な休養です。心と体をしっかり休ませてあげることでストレスの軽減が期待できます。簡単なことではありませんが、睡眠時間をしっかり確保し、なるべくストレスの多い環境を避けるように意識してみましょう。
他には、人と会話することや適度な運動も不安やストレスを軽減させる効果があるとされています。
感染対策をしっかりした上で、散歩に出かけるのもオススメですよ♪
コロナにもうつにも負けず、この厳寒の冬を乗り越えましょう!