▶サルコペニアを知っていますか?

キーワード:リハビリ本舗、吹田市、サルコペニア、フレイル

 

寒さも強くなって外出する機会が減り、家にいる時間が増えているのではないでしょうか。

体力の低下なく健康な状態で冬を乗り越えれるようにしましょう。

そこで今回は寝たきりの原因にもなりうる「サルコペニア」についてお話させて頂きます。

 

「サルコペニア」とは

骨格筋量の減少を必須としてそれ以外に筋力又は運動機能の低下のいずれかが存在する場合に診断されます。

 

サルコペニアは一次性と二次性に分けられます。

一次性サルコペニアとは加齢以外に原因が明らかでない場合を言い、

二次性サルコペニアとは1つ以上の原因が明らかな場合を言います。

一次性

サルコペニア

加齢性

サルコペニア

加齢以外に明らかな原因がないもの

二次性

サルコペニア

活動に関連する

サルコペニア

寝たきり、不活発なスタイル、

(生活)失調や無重力状態が原因となり得るもの

疾患に関連する

サルコペニア

重症臓器不全(心臓,肺,肝臓,腎臓,脳)、

炎症性疾患,悪性腫瘍や内分泌疾患に付随するもの

栄養に関係する

サルコペニア

吸収不良、消化管疾患、および食欲不振を起こす薬剤使用などに伴う,摂取エネルギーおよびタンパク質の摂取量不足に起因するもの

 

Asian Working Group for Sarcopenia (AWGS)の診断

①筋肉量の低下 骨密度 男性<7kg/m²  女性<5.4kg/m²
筋肉量 男性<7kg/m²  女性<5.7kg/m²
②筋力の低下 握力  男性<26kg  女性<18kg
③身体能力の低下 通常歩行速度<0.8m/秒

 

①は自宅では測定が困難なため簡易的な方法を下記に紹介します。

①に加え、②又は③を併せ持つ場合に診断される

 

サルコペニアとフレイルの予防ならびに治療的介入は運動介入と栄養介入が存在します。筋線維の萎縮は筋線維内の筋肉たんぱく質量に依存しており、筋たんぱく質の合成と分解のバランスに左右されます。筋たんぱく質の合成(同化)は栄養(特にロイシンを初めとする分枝鎖アミノ酸)、運動、ホルモン(インスリン、insulin-like growth factor 1)などにより誘導されることがわかっています。したがって、介入可能な方法としては十分な栄養(特に たんぱく質、アミノ酸)ならびに運動が重要です。

 

 

サルコペニアの診断で使用される握力計がない方、通常歩行速度が測定できない方はリハビリ本舗ぴあスタジオ(吹田市片山町4丁目1-2の1F 電話番号:06-6319-8841)まで来られてみてはいかがでしょうか。スタッフが測定、利用者様に合った自主練習のメニューの提案をします。元気に今年の冬も乗り切りましょう!!!

 

参考資料

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042643.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/104/12/104_2602/_pdf