キーワード:運動、高齢者、低栄養、リハビリ栄養、リハビリ本舗
今年は猛暑でしたがだんだんと涼しくなって秋らしくなってきまし
リハビリ栄養てなんだ?
リハ栄養とは
「患者の栄養状態も含めて国際生活機能分類(
ICF)に基づき評価を行ったうえで障害者や高齢者の機能、 活動、参加を最大限発揮出来るような栄養管理を行うこと」
といわれています。
簡単にいうと、運動と栄養管理を同時に行うことで筋力向上し、
そもそもなぜ栄養が必要なのか
栄養状態が悪いまま運動(リハビリ)
また筋肉の合成にはタンパク質だけではなくエネルギーが必要とい
では低栄養になる原因は?
- 飢餓
- 侵襲
- 悪質液
1つずつ見てみましょう。
1.飢餓(きが)
エネルギー摂取量がエネルギー消費量より少ない状 態が続くことによって低栄養が生じる。飢餓状態では 筋肉や脂肪を分解して活動に必要なエネルギーを得 ようとするため、体重や筋肉量は減少し低栄養となります。
2.侵襲(しんしゅう)
手術、外傷、骨折、感染症、熱傷などが含まれ、急性の 炎症によって低栄養が生じる。侵襲は異化期と同化期 に分けられ、炎症所見(CRP)が3mg/dlを下回った場合を同化期 の目安として考えます。 侵襲時には創傷治癒などのためにエネルギー消費量 は増加する。異化期では筋肉や脂肪を分解して必要 なエネルギーを得ようとします。一方、この時期にエネ ルギーを投与しても筋肉の分解を抑制することはできないため、筋肉量は減少し低栄養となります。
3.悪質液(あくしつえき)
がん、COPD、慢性心不全、慢性腎不全、慢性肝不全、 膠原病など、慢性的な炎症によって低栄養が生じます。
- 悪液質の原因となる慢性疾患の存在
- 12ヶ月で5%以上の体重減少(もしくはBMI<20kg/m2 )
- 上記に加え、以下の3つの項目を満たす
①筋力低下、②疲労、③食思不振 ④除脂肪指数低下(筋肉量低下) ⑤検査値異常 (CRP>0.5mg/dl、Hb<12.0g/dl、Alb<
がん悪液質には、前悪液質、悪液質、不応性(難治性) 悪液質の3つのステージに分けられ、早期に診断して 介入することが重要であると言われています。
運動効果を高める栄養摂取のタイミングはいつなのか
1日3回の食事だけでは摂取できないものがあります。この場合、
特に、リハの合間や直後の栄養摂取は有用であると考えられており、筋肉の合成にはたんぱく質に加えエネルギーも必要となるため、
栄養剤の使用が困難な場合は運動直後に牛乳1杯(250ml)
〇タンパク質摂取のタイミング
筋力を高めるのは筋力(筋たんぱく)を増やすことが重要であり、
〇糖分摂取のタイミング
持久力を高めるためには、
たんぱく質と糖質を同時に摂取することによって、
食事だけでは栄養が足りない場合
- クリミール
- へパスⅡ
- エンジョイハイカロリーゼリー
- エンジョイプロテイン
も推奨されています。
低栄養の評価について
身体測定
体重とBMIが重要であり、体重減少率も確認しましょう。
上腕周囲長や下腿周囲長は筋肉量の目安となり、栄養スクリーニング としても有用であるといわれています。
体重減少率
体重減少率(%)=(通常体重-現体重)÷通常体重×100 で求められます。
下記の体重減少が認められた場合、中等度以上の栄養障害の疑いと言われています。
上腕周囲長(腕の太さ)
上腕の中心部に印をつけて測定
【筋肉量低下の目安】 21cm以下
下腿周囲長(ふくらはぎの太さ)
ふくらはぎの一番太い所を測定する。
【筋肉量低下の目安】 30cm以下
このように簡易的に栄養状態の把握ができます。
リハビリを現在しているしていないに関わらず栄養状態が良くない