10月10日は「転倒予防の日」
(http://www.tentouyobou.jp/ippan/1010.html)
転倒予防の日にちなみ、高齢者の歩行についてお話しさせて頂きます。
では、高齢者の特徴的な歩き方とはどのようなものでしょうか?
簡単に言いますと、
- 両足を大きく広げ足をペタンペタンと地面に着く
- 体を左右にユサユサと振りながらゆっくりと歩く速度の遅い歩行
なぜこのような歩行になるのでしょうか?
また歩行速度が遅くなるとどのような問題が起こるのでしょうか?
歩行速度が遅い原因としては下肢筋力の低下、関節可動域の低下などが挙げられ、つまずくき易くなり、転倒に至る可能性があります。
転倒による骨折は太ももの骨(大腿骨)、背骨、手首に多くみられ、最悪の場合寝たきりになることもあります。
ある研究では歩く速度が速ければ長寿に繋がるという報告がありました。
歩行速度が0.1m/sec以上速度があがると死亡リスクが12%低下する
と言われており、いかに歩行速度が重要なものかが分かります。
対策は?
では歩行速度を落とさないために身近に出来る対処法はどのようなものがあるでしょうか。
それは足の筋力トレーニングです。ご自宅でも簡単に出来る方法をお教えします。
大腿四頭筋(太ももの筋肉 膝の伸展筋力)
この筋肉は歩行中にしっかりと膝を固定させるために使う筋肉です。大腿四頭筋が弱いと歩行中に膝などが自分の体重に耐えられなくなり膝が曲がってしまいまともに歩けなくなってしまいます。
一般的にこの筋の力が自分の体重の3割を切ると(体重60kgの人であれば20kg以下)うまく歩けなくなる可能性が高くなると言われています。
筋トレ方法:家でできる方法としましては椅子に座って膝の曲げ伸ばしをする事です。コツとしましては足首を自分の方に向くようにそり返しながら膝を伸ばします。その状態で3~5秒ほど膝を伸ばしてみてください。太ももに力が入ってるのを感じられるかと思います。力が入っているという事は大腿四頭筋が収縮しているという事です。
この運動を左右各30回ほど朝、昼、晩と行ってみて下さい。
下腿三頭筋(ふくらはぎ)
歩行時つま先を蹴りだす時に必要とする筋
この筋が弱化していれば前方への蹴り出しが不十分になり歩幅が小さくなります。よって歩行速度も遅くなるのです。
筋トレ方法:両手を手すりや壁などにつかまらせながら踵上げを行います。反動をつけるのではなくゆっくりと行って下さい。
20回ほど朝、昼、晩と行ってみて下さい
歩行を改善するためにはこの筋肉以外にも鍛えないといけない筋肉もありますが、まずはこの二つの運動から始めてみて下さい。
リハビリ本舗ぴあスタジオでは、転倒予防に特化した運動プログラムをご用意しております。
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お待ちしております。