▶自助、互助、共助、公助と地域リハビリテーション

キーワード:地域包括ケア、リハビリ専門職、リハビリ、吹田市、地域

地域包括ケアシステムの重要な歯車

先日、菅総理大臣『自助・共助・公助』についてコメントされ、その賛否は様々のようですが、地域リハビリテーションにおいても、この『 自助・互助・共助・公助』については地域包括ケアシステムの中で重要な役割を担っています
今回は、この 『 自助・互助・共助・公助』とリハビリテーション専門職の関わりについて、ご紹介いたします。

【自助】自助力の向上・維持の支援(自分の力を高めること)

  • 病気や暮らし方などの理解を深める支援
  • 運動や生活が自己管理できるための支援
  • 自立のための生活環境の工夫に関わる支援

【互助】インフォーマルサービスの育成とサポート

(地域の体操教室や集える場所をつくり、運営すること)
  • ボランティア活動の啓発、受け入れ
  • 市民による支えあいが可能となる活動の育成
  • 高齢者、障碍者が交流できる場の提供
  • 自助グループの育成と支援

【共助】医療・介護保険などでリハサービスを提供すること

  • 病院のリハビリ
  • 訪問リハビリ
  • 通所リハビリ

【公助】公の機関との協働

  • 地域支援事業への関わり
  • 地域包括ケアセンターとの連携
  • 保健所との連携
もともと理学療法士をはじめとするリハビリテーションの専門職は【共助】の部分のみで働いていましたが、地域包括ケアシステムの中では、【自助】【互助】【公助】の部分においても、重要な役割を担うことになります。
例えば、
特に病気をお持ちでない方に身体機能の予防を図るための介入は【自助】の支援となります。
市民グループで行う体操教室の立ち上げやボランティアスタッフの育成は【互助】の支援となります。
バリやフリーや高齢者が外出しやすい街づくりへの介入は【公助】への支援となります。
この様に、病院などで病気や障害をお持ちの方に行うリハビリだけでなく、広い視点をもって地域を支えていく取り組みが、リハビリテーション専門職には求められており、その役割は重要なものになります。
リハビリ本舗はこの責務をしっかり果たせるように、これからも地域に根差したリハビリテーションを提供していきます
(引用:厚生労働省老健局『地域包括ケアシステムについて』平成25年6月13日資料)