◯◯を食べて疲れ知らず!

キーワード:疲労回復、栄養、暑さ対策

 

酷暑が続いており身体のだるさや疲れも溜まってきているのではないでしょうか?

 

そんな皆様に『疲労回復に効果的な栄養素』について少しお話させていただきます。

 

 

【そもそもなぜ疲労が生じるのか?】

日本疲労学会の『抗疲労臨床評価ガイドライン』によると、

疲労とは「過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義されています。

 

疲労には、運動や労働で筋肉を使うことによって起こる肉体的な疲労と、ストレスなどが原因で意欲が湧かなくなったり、思考が鈍くなったりする精神的な疲労の2つがあります。

 

肉体的疲労は活性酸素が原因で起こると言われています。

活性酸素とは、身体の中に取り込まれた酸素の一部が変化したものであり、ウイルスなどを排除する役割を担っていますが、同時に体内の細胞も酸化させて傷つけてしまいます。活性酸素によって傷ついた細胞は老廃物を排出します。

その老廃物によって誘発される物質が「疲労因子FF(ファティーグ・ファクター)」です。

 

精神的疲労の原因はストレスです。

私たちの身体には自律神経という自分の意志とは関係なく作用する神経があります。

自律神経系は交感神経と副交感神経の2つからなり、

交感神経は、瞳孔を拡大させたり、心拍数を増やしたり、血管を収縮させて血圧を上げたりと、日中活動する時に働く神経です。

 

一方副交感神経は身体がリラックスしている時に働く神経で、交感神経とは逆の働きをします。

 

この2つの神経がバランス良く作用することで心身の健康が維持されています。

 

しかし、ストレスを受け続けると交感神経ばかりが作用するようになり、緊張状態が続いてしまうため精神的疲労が生じます。

 

【疲労回復に効果的な栄養素とは】

・イミダゾールジペプチド

聴き慣れていない言葉ですが大事な栄養素ですので、この機会に是非覚えて下さいね。

イミダゾールジペプチドは、優れた抗酸化作用がある2つ以上のアミノ酸が結合した構造を持つ成分で、抗疲労効果があることが科学的に実証されています

鶏むね肉に多く含まれています。煮ると成分が流出してしまうため、煮汁ごと摂取できる料理がおすすめです。(日本予防医薬)

(日本予防医薬)

・ビタミンB1

 

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するために必要な補酵素の材料となります。

ビタミンB1は豚肉や玄米、うなぎ、にんにくなどに多く含まれています。

 

 

・ビタミンB2

 

ビタミンB1同様糖質や脂質、アミノ酸をエネルギーに変換する働きがあるため、ビタミンB1と合わせて摂るとより疲労回復効果が期待できます。

ビタミンB2は鶏や豚のレバー、納豆、うなぎなどに豊富に含まれています。

 

 

・ビタミンC

 

ビタミンCはストレスへの抵抗性を高めたり、ストレスを緩和する働きがあります。

ビタミンCは赤ピーマンやいちご、レモン、キウイなどに多く含まれています。

ビタミンCは水溶性ビタミンであるため、水に溶けやすいという特徴があります。

購入後すぐに生のまま食べるとビタミンCをより多く摂取することができます。

 

 

・ビタミンE

 

ビタミンEには抗酸化作用があり、疲労の原因となる活性酸素を除去する作用があります。

ビタミンEはアーモンドやうなぎなどに多く含まれます。

 

 

【まとめ】

加齢に伴い筋力や体力が低下して疲れやすくなったり、疲れの回復が遅れたりしやすくなります。

慢性的な疲れは、自律神経のバランスを乱して心身の不調をきたす原因となるため、休息をしっかり摂り、3食規則正しく栄養バランスの良い食事を食べることが大切です。

 

是非今回ご紹介した栄養素を意識して食事に取り入れてみて下さいね。