キーワード:診療報酬改定、訪問看護、看護師
平成30年度介護報酬及び診療報酬の同時改定により、「訪問看護ステーションにおける理学療法士等が行う訪問は、看護業務の一環であり、看護師に代わって訪問を行う」と明確化されました。
これは、訪問看護の内容が、“主にリハビリテーションを中心としたものである場合に理学療法士等が看護師に代わって訪問する”というのもで、計画書や報告書は看護師と理学療法士が共同で作成し、それに伴う定期的な看護師の訪問が必要になりました。
あっぷる訪問看護ステーションでも上記改定に準じた看護師の訪問を開始したところですが、ご利用者様、ケアマネジャーの皆さま方には、ご理解をいただき、感謝申し上げます。
一方、この改正に伴い「看護師さんって、何してくれるの?」という声も幾度となく聞くことになりました。
看護が何をする専門職なのか、看護の力は何なのかが具体的に見えにくいという、これまでもう何十年も前から言われてきたことに、看護師として直面しています。
看護師って、「病気になった時お世話になる人」「病院の中で、忙しそうに走り回っている人」というイメージが強いのかと思いますが、それだけではありません。
点滴であったり、傷の手当てをしたりと、何か医療行為をするのが看護師というのは分かりやすいところなのですが、もっと広く看護があることを、分かりやすい言葉で説明し実践していかなければと思っています。
例えば、複数の病気を抱えた利用者さんの、全身の状態を的確に評価、判断し、ケアにつなげていったり、病院や施設といった場から、暮らしの中での療養につなげ、安全で安心できる生活の困りごとを解決したりします。
また、病気にならないように予防をしたり、悪化や再発しないよう助言やアドバイスを行う、多くの価値観や生き方などに向き合い、様々な問題の解決に向け支援を行うなど、生きる力をサポートします。
これからは、見えにくい「看護」を見える化し、皆さまにお届け出来るように努力しなければと思っています。
リハビリ本舗では、看護師、理学療法士、ともに免許を持つ者にしかできない専門的な仕事をしているという自覚を持ち、共通理解を深め、より良いケアの実践に努めてまいります。今後とも、ご理解ご支援のほどどうぞよろしくお願い致します。