嗜好品と健康

 嗜好品とは「栄養分として直接必要ではないが、人に快感を与える食料、飲料の総称」といわれており、お酒をはじめとして嗜好品を口にされる方は多いと思います。
 今回はその中でもお酒・緑茶・コーヒーと健康についての話を簡単にしたいと思います。
①お酒と健康
 お酒は適量を守れば、動脈硬化予防があり心筋梗塞や脳梗塞の予防効果も期待できるという反面、飲む量によっては健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
 1日あたりのアルコール量が23g(日本酒1~2合)以上の飲酒をする人は、時々飲む程度の人に比べて1.6倍がん発生率が高くなり、部位別では、食道がん4.6倍・大腸がん2.1倍・女性では乳がん1.8倍も高くなると言われています。
(参考:国立がん研究センター「多目的コホート研究2015年」
 厚生労働省は「100%のアルコール10g=1ドリンク」とし1日平均で
男性⇒4ドリンク/日
女性⇒2ドリンク/日
 を超えないようにとしています。
参考までに1ドリンクとは以下のようになります。
 ビール:250ml(ロング缶の半分)
 酎ハイ:180ml  (350ml缶の半分)
 焼酎 :50ml
   日本酒:0.5合
   ワイン:110ml(グラス1杯弱)
 ウイスキー:30ml(シングル1杯)
 ふだん飲み過ぎてる人は1週間単位で適量を守る事を意識して、自分の飲酒状況を把握しておく方が良さそうですね。
②健康効果が期待できる飲み物「緑茶」「コーヒー」
 緑茶:女性では1日摂取量が1杯未満の人に比べると、1日5杯以上飲む人の方が、胃がんリスクが低くなる傾向がある。
 コーヒー:よく飲んでいる人で肝がんや子宮体がんの発生率が低いという報告がある。
 (参考:国立がん研究センター「多目的コホート研究2015年」
 また、緑茶の「カテキン」には血圧、血中脂質、血糖値の改善効果があり、コーヒーの「クロロゲン酸」には、血糖値改善効果、血圧調整効果、抗炎症効果があり、緑茶・コーヒーの「カフェイン」には、血管内皮に作用して血管を健康に保つ効果があるそうです。
 このように緑茶とコーヒーは大いに健康に寄与できそうです。しかし、確実にがんの予防効果があったり、血管を健康に保ち続ける事が可能という単一の食品は存在しません
 生活をしていく中でまずは、さまざまな部位のがんリスクを上げるたばこを控えた上で、高塩分に偏らず、野菜・果物の豊富ま食生活を送ることが健康への近道ではないでしょうか。その中で、緑茶やコーヒーなど健康に寄与するとされるものをしっかり飲むように心がける事が大事だと思います。
ちなみに以上のような内容は
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