こんにちは。理学療法士の山崎です。
昨年まであっぷるデイのケアスタッフとして働いておりましたが、今年からは理学療法士として働くこととなりました。
さて突然ですが皆さん、最近転倒したことはありませんか?
高齢者で介護が必要となる原因の一つは、転倒・転落などによる骨折です。
ということで今回は転倒の危険因子についてお話させていただきます。
まず転倒についての簡単なチェックをしてみましょう。
① 過去一年に転んだことがありますか? はい 5点
② 歩く速度が遅くなったと思いますか? はい 2点
③ 杖を使っていますか? はい 2点
④ 背中が丸くなってきましたか? はい 2点
⑤ 毎日お薬を5種類以上飲んでいますか? はい 2点
合計6点以上の方は転倒しやすい傾向があるといわれているので注意が必要です。
転倒の危険因子
1.転倒歴
過去1年で転倒したことがある人は、転倒したことがない人に比べ約3倍転倒しやすくなります。また転倒していなくても、つまずいた事がある方も注意が必要です。
2.加齢による変化
加齢に伴い歩行に関する様々な身体機能の低下をきたします。まず筋力が低下することにより足を高く上げることができなくなります。また関節の可動域が狭小化することにより歩幅が小さく、すり足となり歩行速度も遅くなります。
3.薬剤
飲んでいる薬の種類が多くなると転倒の危険性も高くなります。5種類以上飲んでいる方ではそうでない方の2~3倍転倒しやすくなります。特に睡眠薬や鎮静剤などを服薬されている方は注意が必要です。
4.外的因子
転倒は環境によっても大きく影響されます。敷居などの小さな段差、カーペットの端、電気コード等につまずき転倒してしまうこともあります。転倒を予防するためには整理整頓し安全な環境を整える必要があります。
以上のような事が転倒の危険因子として挙げられます。
特に筋力・持久力の維持・向上が重要となってくるので普段から適度な運動をする習慣をつけていきましょう。