皆さんこんにちは、3月のブログを担当することになりました、理学療法士の嘉数です。
日増しに暖かくなり、外に出るのが楽しくなってきましたね。町では散歩をしている方をよく見かけるようになってきました。
歩くことは、健康維持のために重要であるということは言うまでもありませんね。
さて、ここでタイトルに挙げているように、今回は立つ・歩く・階段を登る、といった日常動作を支える、
脚の筋力をテーマにお話しをさせて頂きたいと思います。
その中で今回は、みなさんの脚の筋力を自宅で簡単に評価することができる、『30秒イス立ち上がりテスト』について紹介させて頂きたいと思います。
どのようなテストかと言いますと、まさに名前の通り、30秒の間にイスから何回立ち座りができるか、を数えるテストです。
このテストは、脚の筋力と相関があると言われています。つまり、回数が多ければ多いほど、脚の筋力が強い、ということが言えます。
男女年齢別に標準値や成績表が作成されており、今の自分にはどのくらい脚の筋力があるのかが、一目瞭然で分かる便利なテストです。
テストの方法は、
① 椅子の中央より少し前に座る(踵は少し引きます)
② 両手は胸の前で腕組みします
③ 『よ~い、はい!』の合図で素早く立ち上がり、そして座る、という動作を繰り返します
④ 30秒間で何回起立できるかを計測します(30秒時に少しでも立ち上がり動作がみられればカウントする)
簡単にいうとこの様な要領です。
ちなみに、今年30歳になる私の結果は『25回』でした。動悸&息切れに見舞われました。
男性30歳の標準値を見てみると、『標準26~30回』であり、私の脚の筋力は年齢標準値に比べ『やや劣っている』という結果でした。残念!
下記に一般高齢者の標準値を紹介しておきます
男性:
60~64歳 20~25回
65~69歳 18~21回
70~74歳 16~20回
75~79歳 15~17回
80歳以上 14~16回
女性:
60~64歳 19~23回
65~69歳 17~21回
70~74歳 15~19回
75~79歳 13~17回
80歳以上 13~16回
どうでしょうか。やってみると意外と大変なテストだと思います。
脚の筋力の低下は外出や活動的な生活を過ごす意欲を低下させることから、脚を若く保つことが必要です。
このテストを定期的に行うことで、日頃から自分の脚の能力を知っておくことは老けないためにも重要なことだと思います。
ただ、このテストを行う際には、転倒しないよう十分注意して下さい。また、体調の悪い時や痛みがあるときは無理に行わないでください。
そして運動をする上で困ったことやわからないことなどありましたら、ぜひリハビリ本舗のデイサービス、ならびにあっぷる訪問看護ステーションにご相談ください。
リハビリの専門職である理学療法士が丁寧に説明させていただきます。
参考資料:
中谷敏昭・他:日本人高齢者の下肢筋力を簡便に評価する30秒椅子立ち上がりテストの妥当性.体育学研究,2002,47(5):451-461.