ロコモティブシンドローム

 

寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

あっぷる訪問看護ステーション所属の理学療法士、阪上高志です。

 

吹田で訪問リハビリをやらせてもらうようになって早5年が過ぎました。最近では時々お褒めのお言葉と頂くことができるようになった一方で、まだまだ頑張らないと、と思うような事もあり、さらなるサービスの質を向上させ、皆様に満足いただけるサービスがご提供できるよう、日々精進することの大切さを痛感しています。

 

ちょっと話が固くなりましたが、今回はロコモティブシンドロームについてお話しいたします。最近ではテレビやマスコミなどで取り上げられることがあり、皆さんの中にも耳にしたことがある方がいらっしゃると思います。

 

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は日本整形外科学会により運動器の障害による要介護の状態やそうなるリスクが高い状態を表す新しい言葉として提唱されました。

ロコモティブ(locomotive)は『運動の』とか『機関車』という意味があり、人にとって運動器が健康の基本となるという考えが背景にあります。

運動器とは運動にかかわる筋、骨(関節)、神経などの総称で、当然ですが運動器は各々が連動しあってうまく働くことが重要です。

 

ロコモティブシンドロームのチェック項目として以下の7つが挙げられています。

①    片足立ちで靴下がはけない

②    家の中でつまづいたり滑ったりする

③    階段を上がるのに手すりが必要である

④    横断歩道を青信号で渡りきれない

⑤    15分くらい続けて歩けない

⑥    2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

⑦    家のやや重い仕事が困難である(掃除機、布団の上げ下ろし)

 

当てはまるものはあったでしょうか。7つのうち、ひとつでも当てはまれば、ロコモティブシンドロームの心配があります。

 

予防策として、①開眼片脚立ち②スクワット③その他(ストレッチ、ラジオ体操、ウォーキングなど)が推奨されています。

 

なお運動を行う際には、転倒のリスクを避けるために手すりや机などを支えにしながら行ってください。また、体調の悪い時や痛みがあるときは無理に行わないでください。

そして運動をする上で困ったことやわからないことなどありましたら、ぜひリハビリ本舗のデイサービス、ならびにあっぷる訪問看護ステーションにご相談ください。リハビリの専門職である理学療法士が丁寧に説明させていただきます。