Q:なぜ、正しい手洗いが必要なのでしょうか?
A:風邪やインフルエンザなど、病気を引き起こす感染症の多くは、“手”を介して体内に侵入することが多いと言われています。
流行期には、ドアノブや電車のつり革など、様々な場所にウイルスが付着しています。
そういった場所を触った手で、自分の眼や鼻、口を触ったり、食事をしたりすることで、ウイルスが体内に侵入してくるのです。
このような状況では、手にウイルスが付着することを未然に防ぐことは困難です。
だから、様々な感染症から身を守るためには、手からの侵入を遮断する「手洗い」がとても大切になるのです。
手洗いは、帰宅時や食事前だけでなく、電車のつり革や共有のパソコン、トイレのドアや会社の入り口など、不特定多数の人が触るようなものに触れた後にも可能な限り行うことが大切です。少し神経質に思われるかもしれませんが、風邪やインフルエンザなどの感染予防のためには、頻繁に手洗いを行うことが何より大切なのです。
☆間違った手洗いの代表例☆
1、水やお湯だけで軽くすすぐ
2、石鹸を使っても数秒ですましてしまう ⇒感染予防には不十分なのです。
3、手のひらだけ洗っている
4、家族と共有のタオルで拭いている
ぜひこの機会に毎日の手洗い方法を見直して前回、記したような正しい手洗い方法を身につけてくださいね。
ちなみに、『正しいうがい』は、先に「ブクブクペ」をして、口腔内のばい菌をすすぎ、その後に「ガラガラぺ」をします。先に「ガラガラペ」をすると口腔内のばい菌をのどに持っていってしまうとされています。
前回と今回で主に手洗いについて記させていただきました。少しでも皆様の参考になればよいと思います。ありがとうございました。
あっぷる訪問看護ステーション
看護師 北浦 佳代