脱水症に注意しましょう!2

○脱水への対応策・予防策

栄養状態もめた食事摂取状況を確認し、原因を探し、根本的な治療が必要かどうかを考えます。同時に、嚥下障害や咀嚼(そしゃく)機能低下などについても検討します。これらを踏まえた上で、脱水症における重症度を確認します。意識障害があれば重症と考えていいと思います。医療機関を受診しましょう。

入浴中や就寝中は想像以上に発汗しますので、入浴前後や就寝前、起床時などにも水分補給を勧めて下さい。しかし、心臓疾患や腎臓疾患を持ち合わせている方や高齢者では、若年者と比べて血行動態バランスを取るのにスムーズではなく時間がかかるため、ゆっくりと飲水を促しましょう。(こまめな水分補給もbetterですね)

軽症であればまず食事をきちんと取らせながら、手近に飲み物を置きいつでもすぐ飲めるように配慮してあげることも重要です。ご家族や友人と飲めるような環境を作ってあげるのもいいかもしれませんね。

もし下痢や嘔吐、多量の発汗があれば、多くの水分だけでなく電解質も失っています。したがって、水分だけでなく電解質も速やかに補給する必要がありますので、イオン飲料を摂取した方が望ましいです。

予防としては梅干(水分・塩分)やハチミツ(糖分)の摂取がいいのではないかと言われています。水やジュースで割ってみてもいいかもしれませんね。

以上、簡単にですが、脱水症について書かせていただきました。

今年の夏も暑くなりそうです。明るく元気に健康に、一緒に夏を乗り切りましょう!

 

あっぷる訪問看護ステーション

大井 裕幸