こんばんわ。幸四郎です。
吹田市内も、あちらこちらで桜が満開になり始めています。桜の種類は数百種ありますが、代表的な種類はソメヨシノ(日本全域で一番多い)・シダレザクラ・ヤエザクラ・カワツザクラです。咲いている期間は、品種や環境により異なりますが、ソメヨシノ・シダレザクラは5~7日間です。一週間という短命だからこそ、その美しさが更に引き立っているのかもしれません。
さて、本題に入らせて頂きます。
今回は、インナーマッスルの具体的な話をしていきます。
前回、腰痛の治療に用いられると書きました。
体幹筋群のインナーマッスル(腹横筋や多裂筋)の機能不全と腰痛との関連について、検討された研究は数多くあります。慢性的な腰痛患者と健常人の腹横筋・多裂筋の筋断面積・筋厚(大きさ)を比較すると、腰痛患者の腹横筋・多裂筋には萎縮が認められます。また腹横筋は手や足を動かす時に、脊椎を安定させる為に手や足の筋肉より先行して収縮が起こります。しかし、腰痛患者では健常人より、腹横筋の筋活動開始のタイミングが遅くなることも報告されています。
では、なぜ腹横筋・多裂筋が萎縮や筋活動に遅延が起こると腰痛になるのでしょうか?
それは、アウターマッスル(脊柱起立筋)が過剰に収縮することや、体幹の固定力低下が原因と言われています。アウターマッスルは速筋線維で構成されている為、瞬発性には優れていますが疲労しやすい特性があります。インナーマッスルは遅筋線維で構成されている為、疲労しにくく持久性に優れている特性があります。本来、動作時に腹横筋・多裂筋が機能していると、脊柱起立筋が過剰に収縮することはありません。また、モノを持ち上げたり、動き始めたりする時、体幹には衝撃が加わります。予めインナーマッスルで体幹を固定出来ていると、体幹への衝撃を抑えることが可能となります。インナーマッスルが機能することで、腰痛を改善することが出来るかもしれません。
では、次週はインナーマッスルのトレーニング方法について話をしていきます。