はじめまして。4月から入社しましたヤマサキです。
毎日暑い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
この季節になるとニュースなどでもよく耳にするのが「熱中症」です。
特に今年は節電の為エアコンの使用を控えられている方も多いのではないでしょうか?
そこで今週から3回に分けて熱中症について書かせて頂きたいと思います。
まず、熱中症とは発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節が上手くできなくなることによって起こる、さまざまな体の不調を総称したものです。
熱中症のメカニズム
ヒトは、皮膚の表面から空気中へ熱を放出したり、汗をかきその汗が蒸発するときの気化熱を利用して体温の調節をしています。
しかし、気温が体温より高くなってしまうと空中への熱放散が難しくなってしまいます。
また、重要なのは気温だけではなく湿度が75%以上となると汗をかいてもほとんど蒸発することが無く体温調節ができなくなってしまうのです。
そして体温が37℃を超えると皮膚の血管が拡張し血液量を増やして熱を放散しようとします。
しかしこのとき体温がさらに上昇し、発汗などによって体内の水分が極端に減ってしまうと脳や心臓を守るため血管が収縮してしまい熱放散ができなくなってしまいます。
熱中症はこのように体温調節ができなくなり体温が上昇してしまう機能障害なのです。
熱中症の症状
熱中症は「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病」の4つの症状に分類されます。
「熱疲労」は水分不足による脱水症状と血圧の低下の急激な進行によって頭痛・めまい・吐き気・脱力感などを生じる症状です。
「熱けいれん」は汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで塩分の補給を行わなかった場合に起こりやすい症状です。塩分やミネラルを多く必要とする腹筋やふくらはぎの筋肉が場合によっては痛みを伴い、強くけいれんします。
「熱失神」は直射日光下の野外や高温多湿の室内などで、長時間活動していた場合に、末梢血管の拡張によって、血圧が下がり、めまいを起こしたり失神したりします。
「熱射病」は死亡率が高く、病院での救急の手当てが必要となる症状です。体温調節のための中枢機能そのものが麻痺してしまうため、体温が40℃以上にまで上昇し発汗も見られなくなり、また吐き気や頭痛・言動がおかしくなったり、意識を失ったりします。
これらの症状があったら熱中症を疑ってみてはいかがでしょうか。
次回は熱中症にかかりやすい原因等について書きたいと思います。