テーラーメード医療

こんにちは。寒い日が続いていましたが、皆様体調をいかがでしょうか?最近やっと寒さが和らいできたホットしている元気モリモリです。

 さて、本日はテーラーメード医療についてお話させていただきます。これまでの医療は疾患中心であり、万能薬的な治療法を開発することが主な目的でした。 しかし疾患の状態は個々によって千差万別であり、同じ病気であっても同じ治療法を適用することが必ずしも適切ではありません。そのため、個々の遺伝子情報から個人に適切な治療を選択して治療・予防を行うことを目指して研究がされており、これをテーラーメード医療と呼びます。例えば、同じように喫煙・アルコール摂取をして、癌になりやすい人、なりにくい人は遺伝子の型によって決まっています。当然、癌になった場合、薬の効果、副作用も個々の遺伝子(遺伝子型、塩基配列)によって異なるということになります。この医療の研究は行われていますが、まだ実用化されておりません。我々のリハビリテーション分野においても遺伝子情報により、筋力トレーニングの方法を選択するなど、いずれテーラーメード医療が導入される時代が来るかもしれません。

 我々理学療法士は、遺伝子情報を用いませんが、日々クライアントのバックグラウンド、性格、体質、筋力、柔軟性、持久力、平衡機能など様々な情報を得て、クライアント一人一人にあった治療・トレーニングを考えています。リハビリテーション分野では遺伝子情報を用いないオーダーメード医療がおこなわれています。科学は日々進歩しますが、今後もリハビリテーション分野では手間暇を掛けたオーダーメード医療が必要ですね。